比田地区を未来に繋げるために、生活環境、産業振興、魅力発信、定住促進等を行っている会社です。
会社紹介
安来市広瀬町の比田地区を未来に繋げるために発足された任意組織「えーひだカンパニー」は、平成29年に法人化し、現在の組織形態となりました。少子高齢化が進む比田地区では人口の減少が進んでおり、このままでは2040年には人口が500人以下、小学校の児童数は10名程度になるという統計が出ています。「えーひだカンパニー」は比田地区を多方面から盛り上げるため、農業、定住促進、子育てや高齢者支援、地域の魅力発信など、幅広い事業展開で地域社会に貢献しています。
「えーひだカンパニー」では、2名の社員と79名の構成員が、総務部、生活環境部、比田米プロジェクト部、ひだガーデン部、ひだキッチン部、地域魅力部、定住促進部、販売管理部の8つの部門に分かれ、それぞれの専門性を生かして収益事業から地域貢献事業まで幅広く行っています。比田地区の主な産業である農業の部門では、「比田米」など地元で生産される特産物をブランド化して販売したり、農薬の散布や育苗(お米の苗の栽培)などを受託しています。
珍しい取り組みとしては、定住促進部で行っている「出産おめでとう祝い」というものがあります。比田地区内の子どもが生まれた家庭に、町内のお店や事業所から提供を受けた紙おむつや商品券などをプレゼントするというもので、子育てサポート事業の一環として行っています。
人材育成
えーひだカンパニーでは、生活環境、産業振興、魅力発信、定住促進を4つの柱として、88個の達成したい目標を立てて活動しています。現在は「地域を良くしたい!」という想いに賛同してくれた比田地区の住民が、構成員という形で事業に参加しています。
その他にも、えーひだカンパニーは安来市地域おこし協力隊の活動拠点の役割も担っており、様々なスキルを持った人が集まる活気あふれる組織となっています。私も地域おこし協力隊として県外から移住したひとりですが、比田地区は移住者を優しく受け入れてくれる方が多く、とても住みやすい土地です。移住者も「えーひだカンパニー」を通じて地域の様々な方達と知り合いになれるので、すぐに地域に馴染めるのではないかと思います。「えーひだカンパニー」では今のところ、総務部以外での直接雇用はしていませんが、ゆくゆくは農業部門で専属で働いてくれる若い方を雇用するなど、より地域に貢献できる体制にしていきたいと思っています。
働く人に聞きました
幼い子どもがいても働ける地元の企業は無いかと探していたところ、「えーひだカンパニー」から「経理事務として働いてみないか。」と、声を掛けていただき働きはじめました。事務の仕事は初めてで迷惑も掛けたと思いますが、その都度周りの方にあたたかくサポートしていただきました。
えーひだカンパニーで働くようになり、地元で頑張っている人たちがこんなにたくさんいるんだと、日々改めて感じています。育苗、堆肥散布、加工品作りなど、各現場で活躍してくださっている構成員の皆さんが安心して気持ちよく作業していけるよう、支えていきたいと思っています。
企業紹介
えーひだカンパニー株式会社
住所 | 島根県安来市広瀬町梶福留1268 |
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代表者 | 川上 義則 |
設立 | 2017年3月1日 |
店舗数 | 2人(構成員79人) |
業種 | 地域づくり |
※2020年2月取材