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都会の保育所では心配事が多々ありましたが、安来は安心して共働きができます。

プロフィール

Iターン・Uターン

やすぎぐらし歴5年|東京都から

安藤かおりさん・大輔さん

ご夫婦とも一級建築士としてご活躍。
平成27年10月「安藤建築設計室」を設立。

安藤かおりさんは、名古屋市出身。 名古屋、東京の設計事務所で活躍。勤務先で出会った安来市出身の安藤大輔さんと結婚。平成24年、大輔さんが安来へUターンするのに伴い安来にIターン。平成27年10月「安藤建築設計室」を設立し、その代表に就任。

大輔さんは、高校卒業後名古屋の大学に進学。大学院を卒業後、大手の設計会社に就職。名古屋、東京で勤務後、安来にUターン。家族はご夫婦と二人のお子さんの四人家族。
(間もなく第三子を出産予定)

※2016年9月取材

移住を考えられた動機は

【大輔さん】
名古屋と東京で設計会社で働いていましたが、長男ということもあり、いつかは故郷に帰りたいと思っていました。4年前、大きな仕事の区切りがついた時に、上の子どもの学校のことも考えて、安来に帰ることを決めました。

【かおりさん】
共働きで経済的には問題なかったですが、故郷に帰りたいと思っている夫の気持ちを考えると東京に家を持つことにはためらいがありました。それに、夫は建築士として経験や実績があるので、一緒に居ればどこでもなんとかなるだろうと思っていました。

かおりさんは安来が初めてですが苦労されたことは

どこにでも飛び込んでいける性格なので、安来に来ることに不安はありませんでした。
ただ、安来に来てから田舎にもいろいろあるんだなと感じました。来るまでは安来も松江も一緒だろう、安来市内もどこも同じだろうと思っていましたが、くらしてみるとそれぞれの土地柄に違いがあることが分かりました。
県民性なのか控えめな人が多いと思います。「言いたいことがあってもあまりはっきりと言わないことがいいんだよ。」と言われたともありました。これまでそのような環境に居なかったので、人付き合いに悩んだ時期もありました。

現在のお仕事の状況は

住宅の設計が主で、その他にショールーム、古民家再生・リフォームも手掛けています。
設計の基本は同じですが、住宅と大きなビルでは細かい部分に大きな違いがあります。知識はあってもノウハウ(経験)のあるなしが大きく影響します。
私たちは、見た目の奇抜さよりも素材を生かす設計を心がけています。そして、その家に住む人のくらしを重視した設計をしています。

夫婦で設計をするので、男女の視点の違いやお互いの得手不得手を補い合うことができます。お客様も男女それぞれの立場で私たちに相談ができます。時間はかかっても、住む人にちょうどよい、居心地のよい家づくりのお手伝いをしたいと考えています。

また、自宅のリビングを使って不定期ではありますがワークショップをしています。 こんなことがしたいなと思っても安来には教えてもらえる教室がない。それなら自分で企画してやろうと始めたものです。ママ友を通して「こんなことやりたい人いない?」という感じで人集めをしています。
好みの近い友達を見つけたいとの思いで始めました。
前回は安来の木工作家さんと一緒にバターナイフづくりを企画しました。自分たちで木を削ってバターナイフを作り、地元安来の方に焼いてもらったパンに、自分たちが作ったバターナイフでバターを塗って食べるという企画です。人とのつながりが楽しく、充実した安来ライフを満喫しています。

今後の抱負について

平成26年に「エコ電化住宅作品コンテスト審査委員特別賞」を、昨年は「しまね建築住宅コンクール」で最優秀賞を受賞したご自宅

3年前に建てた私たちの住宅兼事務所が、平成26年に「エコ電化住宅作品コンテスト審査委員特別賞」を、昨年は「しまね建築住宅コンクール」で最優秀賞をいただきました。設計にあたって自分たちの軸がぶれないように取り組んだ結果だと考えています。これからも自分たちの設計はこうだというものをもっていきたいと思います。
設計にあたり特に大切にしているのは、コミュニケーションです。図面から空間をイメージすることは難しいので、模型や3次元のCG映像などを活用し、分かりやすい提案を心がけています。CGデータをお客様のスマートフォンに送り、お客様ご自身で空間が確認できるような取り組みも始めました。打ち合せの場だけでなく自宅に帰ってからゆっくり空間をイメージしていただくこともできます。
家の設計には時間がかかります。自分たちばかりが満足してもいけません。自分たちもお客様も満足できるようじっくり時間をかけ設計していきたいです。
まだかけだしですが、5年後10年後には、「良い建物をつくる設計事務所」として、県内外で知られるようになりたいです。

これから移住を考えておられる方へ

安来はイメージしていたよりも子どもの多い地域だと思います。また、育児意識も高く子育てしやすい環境だと思います。
保育所の質も高く、私たちの子どもが通っている保育所は、保育士の人数も多くしっかり子どもを見てもらえます。さらに、障がい児保育の研修も行われており、いろいろな子どもがみんな仲良くやっています。都会の保育所では心配なことも多々ありましたが、こちらの保育所では安心して共働きができます。
Uターン、Iターンというと今まで都会でやってきたこととは別の新たな人生を始めるというイメージが強いですが、都会での経験やキャリアを活かして安来から日本、世界に発信することもできると思います。そういうチャレンジ精神のある人が集まることで安来の発展にもつながると考えます。そして、そのような人を通してさらに新たな人材がたくさんやってくるようになるとうれしいです。

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