今田絢子さん

安来市には、困ったときに手を差し伸べてくれる優しく心強い人たちがたくさん居ます。

プロフィール

Uターン 今田絢子さん
今田絢子さん
やすぎぐらし歴4年|東京都から

平成27年に安来市にUターン。翌年5月、オーダーケーキの店「パティスリー ダリア」を開業。

安来市出身。
県立安来高等学校卒業後、神戸市にある神戸製菓専門学校でケーキ作りを学ぶ。

卒業後、東京でパティシエとして働いた後、本場フランスに渡り、修行を重ねる。1年後、帰国し、東京や大阪のホテルやレストランで働いた後、平成27年に安来にUターン。

平成28年5月、JR安来駅に隣接する安来市観光交流プラザ内にオーダーケーキの店「パティスリー ダリア」を開業。

※2018年9月取材

東京・大阪・フランスで技術を磨く

パリ郊外フォンテーヌブローの同僚

パリ郊外フォンテーヌブローにある星付きレストランの同僚と

私は子どもの頃から料理やお菓子作りが好きでよく作っていました。
高校で進路を決める時、将来は自分が好きなお菓子作りをやろうと決め、製菓の専門学校に進みました。神戸の学校に決めたのは、神戸という地名に洋菓子のイメージがあったからです。

専門学校卒業後は、東京にある主にウエディングケーキを作る会社に就職しました。この会社には専門学校当時から夏休み等を利用して実地研修の形で通っていましたが、その厳しさは並大抵ではなく、就職する前から不安になるくらいでした。

その後フランスに行きたいと思い、語学勉強と渡仏資金を貯めるために外資系のホテルにパティシエとして就職し、同僚のフランス人から語学を教えてもらいながら働きました。フランスを目指したのは、フランスは洋菓子の発祥の地で、最先端のことが学べると思ったからです。
フランスではパリとフォンテーヌブローの一つ星レストランで半年ずつ、パティシエとして働きました。1年で帰国しましたが、フランスでの経験は大変貴重なものとなりました。

帰国後は再び東京のホテルや大阪のレストランで働き、平成27年に安来に帰りました。

現在のお仕事の状況は

安来市観光交流プラザ内のお店「パティスリーダリア」

安来市観光交流プラザ内のお店
「パティスリー ダリア」

アイシングクッキーを作っている様子

初めは実家で友達などからの注文に応じてケーキを作っていましたが、だんだん注文が多くなり、実家で作るのが難しくなりました。
ちょうどその頃、現在の場所がテナントを募集していることを知り、思い切って店を開くことにしました。
お店の名前は、世界共通の言葉が良いなと思い、私の好きな花「ダリア」からとりました。ダリアの花言葉は「感謝」です。これまで応援してくれた両親や多くの方への感謝と恩返しをしたいとの思いを込め決めました。
同じケーキを作るなら何か特色ある店にしたいと思い、記念日のケーキを主に作っています。

ケーキと一緒に写真が撮りたいという要望も多く、ケーキのデザインにこだわる方もおられるので、お客様と相談しながらデザインを決め、できる限りご希望に応えるようにしています。また、バターの代わりに豆乳を使うなど、食事制限や食物アレルギーに対応したケーキもお客様に喜んでいただいています。

今年から、アイシングクッキーも作り始めました。ここ数年、全国的に人気が高まっていて、ケーキと違って日持ちがするので遠くにも発送できますが、作るのに大変手間がかかることもあり、安来周辺では作っているお店がそう多くはありません。
お客様の好きなデザインの形にクッキーを焼き、その上に食紅で色付けしたアイシングで絵や文字を装飾します。メッセージ性が強く、自分で作ったケーキの飾りに使ったり、贈り物にしたりと大変好評で注文も増えています。

※アイシングクッキー:アイシング(粉砂糖と卵白を混ぜたもの)でクッキーに絵や文字をデザインしたもの

今後の抱負は

パティスリーダリアのケーキ

お蔭様で、仕事は順調に進んでいます。
最近はSNSを使った情報発信にも力を入れており、遠くの方からも注文があります。
注文はなるべくお受けすることにしていますが、あまりに多いと1個1個がおろそかになり自分の納得したものが作れなくなるのでお断りすることもあります。

お店を始めたころは休日も返上して注文に応じていましたが、余裕がなくなり周りが見えなくなっている自分に気づきました。
今は週一日はお店を休み、農家を回って食材を探したり、どのように栽培されているかなど勉強しています。そうすることで食材の良さがさらに分かります。

今後は、お菓子作りや盛付けなどの教室を開き、これまで以上にお客様と触れ合える機会を作っていきたいと思います。

これから移住を考えておられる方へ

パティスリーダリアのアイシングクッキー

私は高校卒業後すぐ都会に出たので、あまり安来のことを知りませんでしたが、都会から帰ってきてあらためて安来の良さが分かりました。
特に地元で採れる食材が豊富なことには驚きました。私のお店では、牛乳や卵、イチゴなどのフルーツは地元の食材を使っています。

当初は自分が起業するなんて考えてもいませんでしたが、始めてみると意外と簡単にできるものだと感じました。それは安来の皆さんがとても協力的だからです。
困った時に手助けしてくれる人がいて周りのサポートを得やすい土地柄だと思います。

安来には自分がやりたいことにチャレンジできる環境があります。私のように起業を考えておられる若い人に安来に移住して欲しいと思います。そして、一緒に安来を魅力的な街にしていきたいです。