岸川勉さん

新規就農者を積極的に受け入れてくれる
環境が整っています。

プロフィール

Iターン 岸川 勉さん
岸川 勉さん
やすぎぐらし歴15年|広島県から

有機栽培で就農。現在島根県農業指導農業士としても活躍。

長崎県出身。広島での会社勤務を経て平成13年4月に奥さんの実家がある安来市にIターンし、有機栽培で就農。
現在島根県農業指導農業士としても活躍。
家族は、奥さんと二人のお子さん、奥さんのご両親の6人家族。

※2016年5月取材

移住を考えられた動機は

広島でサラリーマン生活をしていましたが、長崎県の田舎出身で、慌しい都会での生活になじめない自分がありました。ちょうど環境問題や食の安全が叫ばれ始めたころで、子供が3歳ぐらいだったこともあり、特に食の安全への関心が高まり、安全安心な食べ物を自分で作りたいと思い農業を目指すようになりました。

安来に移住されたきっかけは

妻の両親が安来で小さいながら自然食品の店を経営していたので、作った野菜をそこで売れると考えたからです。でも、農業は全く初めてでした。

安来の生活で苦労されたことは

始めは言葉に苦労しましたね。お年寄りの方や地域の方と接することが多いので、方言が理解できず笑ってごまかすことも多かったです。
ただ、農業は地域とのつながりが大切ですので、地域の行事などには積極的に参加してきました。そうしたからこそ受け入れてもらえたと思っています。

就農にあたって苦労されたことは

トマトハウス

大変苦労しました。
まず安来市の営農センターで1年半の研修を受けた後、自立して野菜作りを始めました。
最初から有機栽培に取り組みました。私が始めたころはまだ有機栽培が一般的ではなく、行政の認知も低くて指導できる人もいませんでした。
知り合いの方に教えてもらったり自分で勉強をしたりと、ほぼ独学で取り組んだような状況でした。そのため、始めは害虫や雑草などの被害で失敗も多かったです。
今でも失敗はありますが、何とか順調に進んでいます。

現在の状況は

ハウス外観

ハウス20棟の規模で有機栽培に取り組んでいます。作物はホウレンソウや小松菜などの葉物野菜が中心です。冬は春菊、夏はトマトやオクラも栽培しています。
健全な土壌で肥料や水の管理をきちんとすれば害虫や雑草にも強く、健全な野菜が沢山取れると考えています。
ここ赤江町の中島地区は、高齢化や後継者不足の状況もあり、外部からの就農者を積極的に受け入れておられます。ある意味、地域農業の先を見据えた地区でもあります。

新しい取り組みについて

ハウス内での作業風景

島根おやさい本舗」(平成17年設立、平成22年改称)という農家グループを結成しています。安来と松江のUIターン者を中心にした新規就農者の集まりで、生産した野菜をスーパーなどに直接販売しています。
結成時はまだ地産地消が叫ばれ始めたころで、スーパーの野菜売り場は県外産の野菜で占められていました。そんな中、僕らが作った野菜をもっと地元の方に食べてもらいたいという想いからこの取り組みを始めました。
直接スーパーのバイヤーと交渉し取引に結びつけています。今は県内のスーパーを中心に、東京の「にほんばし島根館」、「安来市給食センター」などに出荷しています。取引をするには安定供給が必要になりますので、出荷数量の確保などお互いに協力しあっています。

赤江・オーガニックファームのハウス内

また、昨年「赤江・オーガニックファーム」を立ち上げました。私の農園で研修し中島地区で就農している4人の生産者で立ち上げ、有機JASの認定を取得しました。今は収量も少ないですが、仲間ともっと頑張り、将来は「赤江・オーガニックファーム」ブランドの野菜を県外に広めたいと考えています。

今後の抱負とこれから移住を考えておられる方へ

有機JASマーク付きおやさい
有機JASマーク

有機JASマーク

私をはじめ仲間がきちんと経営ができるよう基盤を確立したいです。今のところ我々4人は順調に進んでおり販売量も拡大しています。安来市は研修制度が充実しており、指導者もいます。リースハウスや農地、就農給付金制度もあります。これらの制度を使えばかなり有利に就農ができます。
私は、営農は一つの会社であり、就農者はその社長だと思っています。
ある程度資金があって、工場を作って、操業して、販売する。アンテナを張っていろいろな情報を収集する。もちろん1年目からうまくできるわけではありません。でも農業がきちんとできるようになればどんな仕事でもできると思います。
ここ中島地区は私達のような新規就農者を積極的に受け入れてくれる環境が整っています。
将来、もっと仲間を増やしてこの地区を有機野菜のハウス団地にしたいと思っています。一緒に農業をやる仲間を待っています。
農業を志す方、どしどしおいでください。