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ここならおいしい野菜が作れると思い移住を決めました。

プロフィール

Iターン/地域おこし協力隊

やすぎぐらし歴2年|大阪府から

盛岡渉さん

平成27年4月から地域おこし協力隊として活躍。

大阪府豊中市出身。平成27年4月から地域おこし協力隊として活躍。
奥さんとお嬢さんの家族三人で西比田に移住。子どものころから植物が大好きで、大学は農学部に進む。学生時代に農作業のアルバイトや、野菜の販売などを手伝い、農業の実戦を経験。就職も将来の農業経営の参考になると飲食関係の会社で店長として3年間店舗経営を学んだ後、就農を目指し「新農業人フェア」等で情報集めをする。

※2016年9月取材

安来を選んだきっかけは

大阪で開催された「島根就農相談会」で安来市が農業の地域おこし協力隊を募集していることを知りました。それまでは安来市のことは全く知りませんでした。
もともと有機農業で土を大切にした農業がやりたかったので、有機栽培を推奨している島根県は私の希望にぴったりでした。その上、安来の比田地区にはきれいな水と空気があり、中山間地で寒暖の差も大きく、ここならおいしい野菜が作れるのではないかと思い移住を決めました。そういう意味では、安来を選んだというよりも、始めから比田地区で就農することを選んだという感じでした。主に、野菜の栽培、収穫、ハウスの管理や畑の管理を行っています。いろいろな野菜作りがしたかったのでとても良い勉強になっています。

今後はどんな活動を

農業経営を学びたいです。農業で生活をしていくには経営の知識が重要になります。しかしそれは実際に自分が経営者として農業に従事しないとわからない。苦労や失敗を繰り返しながら学んでいくしかないと考えています。
比田に来た時は子どもが生まれたばかりで、妻は大変苦労したと思いますが、地域の方の温かい援助を受けとても助かりました。私も早く自立して皆さんに恩返しがしたいと考えています。そして指導農業士として新たに就農される方を育てたいと思います。
また、以前スーパーでアルバイトをしていた時に、お客様から野菜の食べ方や保存期間などを聞かれ答えられなかった苦い経験があります。これからは、作るだけでなく、こうした消費者が求める情報をきちんと伝えることも生産者の大切な役割だと学びました。私は野菜を食べることも大好きです。比田には消費者に美味しいと言ってもらえる野菜を作るための最適な環境がそろっていると思います。そして、将来はこの地の特色を生かした特産となるような作物を栽培していきたいです。

今後移住を考えておられる方へ

一度田舎ぐらしや農業体験をしてほしいです。テレビなどでは良い面しか放送されないことが多いし、仕事で野菜を育てることと家庭菜園は大違いです。野菜の種類によっては様々な辛い作業もあります。何の経験もなく農業を始めると現実の厳しさに「こんなはずではなかったのに」となってしまいます。

ミニトマトアンジェレの栽培

しかし、仕事としての農業にはその厳しさ以上に「育てる楽しさ」、「工夫する楽しさ」、「たくさんの人に喜んでもらえる楽しさ」があります。ここ比田も耕作放棄地が多くなっていますので、農業に興味のある方はどしどし体験に来ていただき、多くの方に農業に携わっていただきたいと思います。

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