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もっと紙づくりの技術を極めたいという想いが強くなり、弟子入りの道を選び移住しました。

プロフィール

Iターン

やすぎぐらし歴3年|京都府から

大東由季さん

京都伝統工芸大学校で和紙工芸を専攻。その後、島根県浜田市で石見神楽のお面や衣装などに使用する和紙の製作に3年間従事。
2018年に安来市に移住し、広瀬和紙五代目 長島勲氏に師事。3年間の修業期間を経て広瀬和紙六代目を継承する。

2022年3月に「広瀬和紙 紙季漉(しきろく)」を開業。自身が漉いた和紙や、それを用いて作成した小物なども販売。併設された工房では、自身の作品創りや紙漉き体験の受入れなども行う予定。

安来に移住したきっかけ

石見神楽のお面や衣装用の和紙を作る仕事も非常にやりがいがあったのですが、もっと紙づくりの技術を極めたいという想いが強くなり、弟子入りという道を選びました。

山陰には鳥取の因州和紙、浜田の石州和紙などもありますが、広瀬和紙五代目の長島勲さんの人柄に惹かれたのが安来への移住を決意したきっかけです。
移住した最初の1年間はUIターンしまね産業体験の制度を利用し、助成を受けながら修業しました。2年目も同じ制度の半額助成を利用し、3年目になるタイミングで師匠から独立を勧めてもらい、今年「紙季漉」の開業に至りました。

安来に来て感じたこと

鳥取県の出身の私からみても広瀬町はとても優しい土地柄で、地域の皆さんが助け合って生活しているのが印象的でした。
引っ越してきた時も「若い人が来てくれた!」と、とても喜んでくださり、元家主さんがご近所への挨拶について来てくださったので、スムーズに地域の一員になれた気がします。朝や夕方に散歩している方も多く、出会うと「お店の調子はどう?」と気軽に声を掛けてくださるのも嬉しいですね。

現在の状況(お仕事や活動など)

安来市の空き家バンクで見つけた古民家を家主さんと直接交渉して購入しました。
母屋の一部を改装し、広瀬和紙やそれを使った作品の販売などをするショップ「紙季漉」をオープンしたところです。

和紙の風合いを生かした名刺の製作にも力を入れており、お客様のご要望に合わせてオーダーメイドで作ることもできますし、ご用意したパターンからお好みのものを選ぶことも可能です。
その他にも、購入した和紙を使ったポチ袋やルームランプなどの制作ができるスペースもご用意しており、現在は試作品を作って準備をしています。

今後の活動

ショップに併設した工房で2022年6月頃から紙漉き体験の受入れを始める予定です。
購入した和紙で制作が行えるスペースの利用受け入れも同時に始める予定です。

納屋を改装して準備している工房には、師匠から譲り受けた大型の和紙乾燥機なども移設して設備を整えているところです。本格的な和紙作りも6月から進めていきます。和紙は見た目の美しさだけでなく丈夫さも魅力なので、和紙を使った壁紙なども作りたいと考えています。

移住を検討中の方へのメッセージ

都会とは違った人とのあたたかい繋がりを感じたい方には、安来はぴったりの地域だと思います。
私は他の地域から移住してきて伝統工芸をしていますが、地元の皆さんがとても喜んでくださって、広報に協力していただいたり、「応援団長だから!」と声を掛けてくださったり。町ぐるみで応援してくださるんです。何かやりたいことがある方にとってはとても心強いのではないでしょうか。

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