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夫の「自然豊かな地で子育てしたい」という言葉で移住の検討を始めました。

プロフィール

Uターン/地域おこし協力隊

やすぎぐらし歴3年|神奈川県から

齋藤文子さん

平成30年7月から地域おこし協力隊として活躍。

島根県出雲市出身。
山口県の短大を卒業後、就職のため上京。

神奈川県川崎市出身の剛宏(たかひろ)さんと結婚し、神奈川県茅ケ崎市で暮らす。平成30年7月から地域おこし協力隊として活躍中。
夫婦と子ども1人の3人家族。

※2019年10月取材

安来を選んだきっかけは

子どもが生まれた時、夫が「自然豊かな地で子育てしたい」と言い出し、移住の検討を始めました。

もともと夫婦ともモノづくりが好きだったことから、移住後は農業を志すことにしました。
移住先は、検討した結果、私の出身地で土地に馴染みがあることから島根県とし、さらに新規就農者の受入制度が充実していた安来に決めました。

当初は夫婦一緒に就農する考えで市の担当者から制度の説明やアドバイスをもらいましたが、その中で地域おこし協力隊の話もありました。そこで、まず夫が平成30年1月に安来に移住して就農研修を始め、私はその後、協力隊に応募し採用されました。
移住するまで安来のことは全く知りませんでしたが、スーパーや病院も近く、また、米子市や松江市にも20分程度で行け、生活はとても便利です。何よりお互いが助け合い、移住者がよそ者扱いされないことがとても嬉しいです。

どんな活動をされていますか

サポーター研修で指導

活動先のやすぎ農業サポートセンターで実施されている「農業サポーター制度」は、農業で働きたい方をサポーターとして育成し、人手を必要としている農家に紹介する制度ですが、私はサポーターと農家のマッチングを行っています。

農作業は、繁忙期には多くの人手を必要とします。これまで各農家は、知人に頼んで人手を確保されていましたが、高齢化などで難しくなってきました。また、新規就農者は顔見知りも少ないことから、人手の確保に苦労します。

そのような状況の中、このサポーター制度は大変便利で、年間約60件の依頼があります。現在、123名が登録されていますが、作物や作業内容はさまざまなので、適任のサポーターを紹介しています。

今後はどんな活動を

やすぎ農業サポートセンターでは、サポーター養成研修や技術向上研修を年数回開催しています。私はこの研修のお手伝いをしながら一緒に勉強し、農業の知識と技術の習得に努めています。

夫は、今年の夏に就農研修が終わり、8月から葉物野菜の栽培を始めました。将来は有機葉物野菜の栽培を目指しており、私も協力隊終了後は夫と一緒に取り組みます。

今後移住を考えておられる方へ

コマツナ収穫中の剛宏さん

田舎でのんびりと自分一人の生活を夢見て移住される方がありますが、田舎ほど人と人との結びつきが深いものです。地域との交流を深め地元の皆さんの助けがあって移住は成り立つと思います。

まずは移住希望先に行って体験し、未来の計画を立てることが必要だと感じます。

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