田淵清弥さん

安来節が繋いでくれた、安来での人と人との暖かい出会いがIターンの決め手でした。

プロフィール

Iターン 田淵清弥さん
田淵清弥さん
やすぎぐらし歴12年|神奈川県から

安来市総合文化ホールアルテピアの指定管理会社のスタッフとして文化事業を担当し、イベントの企画から運営全般に従事。

神奈川県鎌倉市出身。

3歳から役者として舞台やミュージカルに出演するとともに後輩の指導や演出、モーションキャプチャーのモデルの仕事なども行う。

平成18年、安来市が安来節の殿堂として安来節演芸館を建設した際、所属していた会社がその指定管理者になったことから、運営に携わるよう安来市に派遣される。

後に演芸館を退くも引き続き安来に残り、現在は平成29年秋に開館した安来市総合文化ホール アルテピアの文化事業担当として活躍。

家族は、後に安来に移住した両親と3人家族。

※モーションキャプチャー:人間などの動きを測定してコンピューターに取り込む技法

※2018年3月取材

移住を考えられた動機は

安来節演芸館

安来節演芸館

私が所属していた会社は、日本各地でバスなどの運行管理事業や日光江戸村などのテーマパークを運営していました。安来市でもコミュニティーバスを運行しています。

会社が安来節演芸館の指定管理者となったころ、私は日光江戸村で役者として芝居を演じるだけでなく公演の管理なども担当していたことから、「安来節演芸館を軌道に乗せるように」と社命を受け、座長として役者やスタッフ約20人と共に安来に派遣されました。

開館当初は、安来節と安来節にまつわるお芝居を一日4回公演していましたので、かなりハードな毎日を過ごしていました。

その時点では、「数年したらまた東京に帰るだろう」と考えていたので、まさかそのまま安来に住み続けるとは思ってもいませんでした。

初めての田舎暮らしの感想は

安来節演芸館の安来節公演

安来節演芸館の安来節公演

安来市に派遣の話があったときは安来市のことは全く知らなくて、「それどこ?なんて読むの?」という状態でした。

しかし実際に安来に来てみると「きれいな場所だな。素敵なところに来た」という印象を受けました。私が生まれ育った鎌倉は、背後に山があり海に向かって町が広がっています。安来も海と山が近くとても親しみが湧きました。

田舎といっても安来市は山陰で一番の人口集積地にあり、生活するにはそれほど不便を感じませんでした。

ただ、まだコンビニなどは少なくて、お店が早く閉店したり、車がないと移動に苦労するなどの不便はあり、少なからずカルチャーショックは受けました。

安来への思い

仕事の様子1

安来に来て2年目、安来節演芸館の運営が軌道に乗ったころ、会社が合併するなど大きな動きがあり、会社から東京に帰ってくるよう指示がありました。

しかし、この2年間、私は安来の方に本当にかわいがってもらい、また、多くのことを学ばせていただきました。特に安来節保存会の方々には大変喜ばれ、さらに、安来節を教えていただいたことにより芝居の幅も広がり、お客様にも大変喜ばれました。

こうして受けた安来へのたくさんの恩を裏切って東京に帰ることはできないと思い、社長に直訴してそのまま安来に残ることにしました。

その後、安来に移住した母が事故で怪我をしたためその面倒を見る必要があり、やむなく演芸館を退職することにしましたが、それでも東京に帰る気にはなりませんでした。

美味しい空気、美味しい野菜や魚、我がことのように心配してくれたり助けてくれる安来の人々の人情。すっかり安来の生活に慣れ安来を離れられない自分がありました。

現在のお仕事の状況は

仕事の様子2

今は、縁あってアルテピアの指定管理会社のスタッフとして文化事業を担当し、イベントの企画から運営全般を行っています。

演芸館にいたころから、安来市は、安来節をはじめ個人や団体による文化活動が盛んな地だと感じていました。これまでそれらの活動を発表する場がなかったのですが、アルテピアができたことにより、発表の場を提供できるようになりました。

昨年私が企画した地元アーティストによるコンサートは、プレイヤーにもお客様にも大変好評で、終了後もお客様がなかなか帰られないぐらい盛況でした。館長からは地元の素材を使ったイベントを作るよう言われており、地元のアーティストを発掘し育てていきたいと思っています。

アルテピアもまだできたばかりです。まずはアルテピアを市民の皆さんに認知してもらうことが大事だと考えています。

市民の皆さんに気軽に足を運んでいただき、年齢に関係なく楽しんでもらえる場にし、安来市の文化の拠点に作り上げていきたいと考えています。

これから移住を考えておられる方へ

アルテピア全景

アルテピア全景

1008人収容の大ホール

1,008人収容の大ホール

私は安来に来て 10年以上になります。その間両親も関東の家を売り払い安来に移住してきました。安来に家を買い、すっかり安来の住民として生活しています。

私が来たころよりもスーパーやコンビニも増え買い物なども便利になりました。ただ、仕事に関しては業種が多くありません。しかし、安来市は松江市や米子市に隣接し通勤時間も短いので、そちらで仕事を探し、通勤する方法もあります。安来市への移住について、そんなに心配する必要はないと思います。

一度安来に来て体験してみれば、安来の良さが分かります。安来をプチ体験してから移住を検討しても遅くないと思います。